ピンク色の背景に銀塊の積み重ね

本物のシルバー925の見分け方と、お手入れの方法

シルバーに関するちょっとしたWiki

新しいシルバーイヤリング、高級シルバージュエリー、または銀地金を探している中で、シルバー925と純銀の違いとは何かと疑問に思うかもしれません。 銀は常に需要があります。 それは長い間高価な金属として評価されており、あらゆる用途や産業で使用されています。

その物理的特性と電気熱伝導性により、ソーラーパネル、水ろ過、携帯電話、回路基板、コンピューターチップなどにも使用されています。 シルバーはテクノロジー業界だけでなく、投資手段としても長年の役割を果たしてきました。 銀は地金またはコイン(銀貨)として保管、または宝石として購入されたりします。 銀地金はその刻印にもあるように99.0〜99.99%の純銀のものが販売されています。銀貨は国や時期によってはアニバーサリー銀貨など様々なデザインの物が発行されています。

一方ジュエリーに使用される銀は92.5%の銀(スターリングシルバー)の銀合金を使用して作られています。純銀は確かにシルバー925よりさらに輝きがあり魅力的ですが、ジュエリーのような繊細で複雑なデザインやパターンを形作るには、このような極めて純粋に近い金属では柔らかすぎることから適していません。 銀は、さらに高価な金と同様、繊細でへこみや傷が付きやすい金属です。 そこに少量の銅または他の金属を微量に添加し硬度を高めることで、銀の加工性を高めています。 これによるマイナス面は、他の金属を追加することで銀を変色させやすくしてしまうことです。

シルバージュエリーの購入や投資をする際にはその購入先が適切であることを確認する必要があります。 この投稿では、本物のシルバー925を正しく識別するためのいくつかのヒントやその方法を紹介します。また、シルバー製品の正しいメンテナンス方法についてもご説明します。


シルバー925/スターリングシルバーの識別方法

銀の価値の上昇、及び用途が増えるにつれて、まがい物を売ろうとする宝石商とや小売業の数も増えます。 たとえば、本物の925 スターリングシルバーとして販売されている「銀メッキ」のジュエリーに出くわすのはよくあることです。 残念なことに、これらの製品は銀が薄くプレートされており、使用すると共に徐々にすり減ってしまいます。 宝石の偽造品の原料は銅またはニッケル合金であり、はるかに安価な金属です。 しかしここで、スターリングシルバーのジュエリーが本物の925であることを確認できる簡単なテスト方法がいくつかあります。

ヒント1#-
ジュエリーをよく見て、「刻印」とも呼ばれる「925」のマークを探します。 数字は銀の割合、92.5%を示しています。 他に「スターリング」の刻印もあります。 イヤリングのような非常に小さなアイテムの場合、このスタンプを見つけるのに拡大レンズが必要なほど細かいものもあります。

ヒント2#-
磁石を使う! 銀は磁気ではありません。 その「シルバー製品」の購入を決める前に磁石を近づけてみてください。磁石に引き付けられている場合、そのジュエリーはスターリングシルバー以外の金属でできている可能性がとても高いです。

ヒント#3-
シルバージュエリーの愛好家でコレクターだったり、または銀地金を大量に購入するようなことが場合は、酸テストキットまたは硝酸入りボトルの購入を検討してみるのもよいかもしれません。硝酸または(HNO3)は、腐食性が高い無色の無機酸です。銀の殆どが銅またはニッケルの金属で成り立っている合金である場合、1滴の酸が他の金属を溶解し、緑または青に変わります。純銀またはスターリングシルバーの場合、白またはクリーム色に変わります。硝酸を使用するときは十分に注意して、適切な服を着用の上行ってください。

ヒント#4-
すべての銀は変色します。化学のクラスで学習した、天然の銀と硫化水素が反応して硫化銀(Ag2S)と水素を生成することを覚えているでしょうか。硫化銀の変色は目に見えなくてもわずかに存在します。白いクリーニングクロス(ジュエリー磨き)を使用して、銀をやさしく拭いてみると本物の銀の場合は、黒または濃い緑の色が付くはずです。銅、真鍮、その他の金属も同様にクロスに色が付着することにも注意してください。他の金属にはさまざまな色の変色がありますが、この方法は絶対確実ではありません。


シルバージュエリーのお手入れ

前述したように、すべての銀は時間とともに変色します。 シルバー925も7.5%の銅とわずかなアルミニウムから成る銀合金です。 しかし、だからといって、その変色のプロセス防止することができないというわけではありません。 銀分子が硫黄や酸素と反応する自然な結果として、変色が起こります。 硫黄は、空気、有機化合物、タマネギなどの一部の野菜にも微量に含まれています。 銀は塩、直射日光、塩素水にさらされることで変色することもあります。 このように銀が硫黄にさらされ、時間とともに変色していく要因はいくつかあることから、最良の銀のお手入れ方法はやはり予防です。時間とお金を節約しながらシルバーから変色を防ぐ方法をいくつかご紹介します。

  • 銀の宝石類を気密性のある個別包装のプラスチック袋に保管すると、傷や変色を防ぐことができます。
  • 銀は、直射日光、高温、湿気のない涼しく暗い場所に保管します。 これにより硫化反応のプロセスが遅くなります。
  • シャワー、温泉、または公共のスイミングプールで宝石類を着用しないこと。これらは銀の大敵となる、酸素、硫黄の濃度が高い場所です。
  • ジュエリーを脱着後、乾いた柔らかい布できれいにしてから、気密容器に保管します。
  • 銀の表面を傷つける可能性があるため、重度の硫化時を除き、ディープクリーニングに歯磨き粉や重曹を頻繁に使用することはお勧めしません。 重曹からの微小な擦過傷が徐々に蓄積し、銀の表面がくすんできてしまいます。

完全に保管していても、時間の経過と共に銀は変色します。 しかし、上記のヒントに沿ってジュエリーを定期的にメンテナンスしていれば、クリーニングクロス、温水、芳香剤や着色のされていない食器用洗剤を使用するだけで、美しい輝きを取り戻せます。 ペーパータオルやその他の一般的な布(タオルやハンカチなど)では表面を傷つける可能性があるため、必ずマイクロファイバーまたは「ジュエリークリーニング用」の布を使用してください。

これでシルバーの基本はもう完璧!簡潔にまとめた記事ですが、少しでも知識としてプラスになれたら幸いです。そしてこれからはシルバーを十分な判断のもと自信をもって購入できることを願っています。 ハッピージュエリーショッピング!