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2020/03/08 00:00

センセーションの始まり...

2014の後半、ミニマリストのアイディア、片付け術から洋服の畳み方まで、断捨離にまつわる沢山のヒントを詰め込んだ近藤真理恵のベストセラー本、「人生がときめく片づけの魔法」がアメリカに初上陸しました。それ以来、彼女の本は飛ぶ鳥を落とす勢いで次々と売れています。彼女自身のウェブサイトmarikondobooks.comによると、このシリーズは世界で1,000万部以上の売り上げを記録しています。彼女の本は日本だけでも230万部の売り上げと大成功を収めていますが、アメリカではなんと400万部とその数はほぼ倍です!これほど世界中の多くの人々へと共鳴した彼女のメッセージとは何なのか。日本で流行した具体的な理由とは?そしてミニマリズムとは正確に何を意味するのか?


出典:people.com


ミニマリズムという言葉は、人によって異なる意味を指すことがあります。ある人にとっては、単にファッションにおける芸術的な感覚や趣向を表現する意味合いであったり、またある人にとって、それは生き方や価値観、そしてこの地球上での生活に不可欠な役割を果たすものという考え方です。大多数の人々にとって、ミニマリズムとは幸せな生活を送るための本質的な理想像です。たとえば、博物館へ出かけるためのだけの「ミニマリスト」なルックにこだわるだけに関心のあるファッション愛好家がれば、一方で、禅宗の仏教徒は自分の世俗的な所有物を取り払い、精神的な充足を追求しています。私にとってこれら2つのどちらともなく、自分に合ったミニマリズムのバランスを見つけ、適度に生きることが幸せの鍵であると思います。重要なのは、強迫観念の中で生きるようなことを避けるということ。靴や宝石を闇雲に買いだめすることも、逆にたった15個だけの持ち物を所有して生活することも、一般の人間にとって実用的でも現実的でもありません。ここでは、それぞれ、独自にミニマリズムに対する考えを持ち、バランスのとれた理想的な生き方について考察してみたいと思います。


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ミニマリズムの歴史と日本

ミニマリストのスタイル、建築、芸術、さらにはミニマリストの生活様式の現代的なアイデアは、古代日本と禅宗仏教にルーツがあります。日本の建築とインテリアデザインの美学は、何千年にもわたるシンプルさの伝統が深くしみこんでいます。シンプルさのアイデアは、他の多くの文化にも存在しますが、特に日本では顕著です。現代にもたらされた日本の禅仏教の中核概念の一つは、空「くう」というミニマリスト精神です。 空「くう」とは、自然に逆らうのではなく自然と流れるという道教の概念と、物理的な物体からの分離という仏教の概念の統合として始まります。日本のお寺、神社、公園、古い家屋から明らかなように、これらの教えは何世紀にもわたって実践されてきました。今では西欧諸国がそれらを採用し始めています。


しかし、日本は戦後、迅速な再建そして世界と対等に競うため、国は資本主義の道を歩み始めました。日本人は新たな地政学的な情勢に適応するため、それまでの伝統と歴史を捨てざるを得なかったでしょう。日本は、50年の間に資本主義の考え方を取り入れ、それを実行し、習得した国です。 21世紀には、ソニーやトヨタなどの無数の日本のブランドが、世界中の何百万人ものホームブランドとなりました。もちろん、これらのブランドは資本主義国家としての日本の成功の象徴であると主張することができます。


バブル時代には、倹約と緊縮財政政策は、贅沢と著しい消費に取って代わりました。日本がそれまでの伝統的な道徳観や文化的価値を捨て去り、西洋的に貪欲化していく歴史的瞬間として、その時代を思い出す人もいます。ある意味、日本の消費者はブランド品に夢中になりました。ヨーロッパやアメリカとは対照的に、消費者は意図的に低価格の商品を避け、高級デパートを好みました。日本の消費者は高品質の製品に高い価格を払うことをいとわず、ブランドに対する愛着が大型高級市場の登場を引き起こしました。それを望んだ、というよりも「高価で高級な製品を所有することが不可欠である」という一般的な考え方が定着していました。 2008年の日本国内の小売売上高は推定135兆円で、米国に次いで二位でした。しかし、近年では、日本の消費者は割引やオンラインでまとめ買いや大量買いをして、食事も外でなく家でとります。この変化は、経済の低迷だけでなく、デジタル革命と唯物論的でない世代の表れにも起因しています。


長く続いた経済成長の後バブルが崩壊。その後何年もの停滞が続き、多くの若者たちが不満を感じているのは、単に物を手に入れることが幸福の鍵ではないことに気付いたからです。 若い世代は、よりシンプルな時代へと戻る方法を探しています。私たちは急速なペースで、商業や広告によって駆動される社会に住んでいます。それは時に、私たちの感覚を麻痺させます。さらに、消費主義がわたしたちに競争志向や不安を植え付けたと感じる人々もいます。ミニマリズムのアイデアは、その代わりとなるライフスタイルを探している人々へ枠組みを与え、世代により良い世界を残すためのガイドとなります。バブル崩壊後の日本では、ミニマリズムは過剰な消費者文化から脱出し、より伝統的な価値体系に戻りたいと願う人々へのための生活様式、そして思想運動へと成長しました。

 

バランスを見つける

「こんまり」としても知られる近藤麻理恵さんは、片付けに問題を抱える人たちをのコンサルティングおよび支援活動をしています。消費者文化が非常に多くの人々の生活を支配し、「散らかりを一掃する」ために専門家の助けを求めなければならないのは驚きです。「こんまり」の片付け術の実践では、集めた所持品のなかでも、「ときめく」ものだけを保持するように導かれます。一見すると、この考えは完全に論理的であるように思えます。単に、自分にとって本当に重要なものをキープし、残りを排除します。所有物が少ないほど、散らかりやストレスが少なくなり、幸福感が増し、満足な生活状態が得られます。ただし、これはすべての人にとって有効とは限りません。


一部の人にとっては、自分が所有するすべてのアイテムが喜びをもたらしていると感じていることもあります。買い物中毒者は、単に何か新しいものを買うことを想像するだけで、脳に神経伝達物質ドーパミンがあふれ出ます。彼らの脳は、買い物という行為や、彼らが買ったモノがときめきと喜びをもたらすと思い込ませられているのです。また、どれもときめきを感じるからと言ってなにもかもため込んでしまう人や、「いつか役に立つかもしれない」と思い、捨てられないという極端なケースもあります。 2018年、ゴミ屋敷に住んでいる62歳の相沢秀行さんは、その乱雑にうんざりしていた隣人がごみを片付けるよう訴えられ、ニュースとなったことが大きな話題となりました。 NHKで放送された他多くの極端なケースもありましたが、描かれたほど暗く邪悪なものではありません。


モノのためこみは、ほとんどの場合過去にトラウマまたは損失があるなど精神的な問題を抱えて、助けを必要としている人々です。それにしても、平均的な日本の市民は比較的狭いスペースに住んでいるのに、物を所有するのが好きです。 1999年に出版された都築 響一のTokyo: A Certain Style」では、は無数のカラー写真で、世界で最も高く密集した大都市の1つ、東京に住んでいる日本人にとって、いかにクローゼットサイズのアパートに、ガジェットやCDで天井まで積み重ねられた光景が当たり前のことであるかを表現しています。著者は、スクーターに乗って何枚もの東京の写真を撮り、人々が実際にどのように暮らしているかを明らかにしました。 「小さいアパートメントに、電子機器、本や服、リモコンの山などあらゆる種類のモノたちが一つのあらゆるスペースに詰め込まれている」(内容から一部抜粋)読み物としては奇妙で非常に興味深いものの、実際の生活環境としてはやはり不健康であり、健康問題、ストレス、人間関係の問題を引き起こす可能性があります。


実際にこのような生活を送っていた人の一人が佐々木典士です。しかし彼は無数のモノを所有することから、ごく僅かなシャツやその他の必需品のみを所有することへと減らしていきました。彼にとって、ミニマリズムとは単に所有物を取り除くこと以上のことであり、自分自身の空間と価値を創造することで、可能な限り自己充足することです。佐々木さんは、「ミニマリズムとは、持っているものが自分にとって絶対に不可欠であると感じること」と言います。私はそのメッセージに共感せずにはいられません。おそらく、私にとっての理想はこんまりさんの「ときめきによる断捨離」と佐々木さんの「必要不可欠性」に基づくライフスタイルの間のどこかにあるでしょう。


出典:The Times


 世界中に何万通りものライフスタイルがあるとすれば、ミニマリズムの哲学も人それぞれ柔軟に取り入れていいのではないでしょうか。たとえば、生涯にわたり集めてきたマンガのコレクターに、捨てたり、売っしてしまうように説得しようとは思えません。しかし、持っているものをよく理解し、感謝の気持ちを実感することは幸せをもたらします。(ビデオゲームでも、マンガでも、ジュエリーでも!)


避けることのできない地震、小さな居住区、経済の低迷など、日本での生活の性質上、所有物を少なくすることがとても実用的であることは明らかです。次の年を迎えようとしている今、自分を取り巻く持ちモノをもう一度見つめなおすのに最適な時期かもしれません。必要でいないもの、愛着のなくなったものを売るのもよし、寄付するもよし、手放していきましょう。ミニマリズムとは、生活の中のあらゆる過剰を取り除き、本当に大切なものへと焦点を向けさせてくれる、誰もが実践可能なツールです。

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