アゲート(瑪瑙)ジュエリーショッピングガイド

瑪瑙(めのう)/アゲートとは

Googleで「アゲート ピアス」をクイック検索してみると、数多くの形、色、スタイルのピアスが並びます。アセテート、レジン、アクリルでカラフルに作られたジェムストーンのそれとは違う、独特の色味や模様が楽しめる瑪瑙。この美しい宝石はどうやって、ピアスやその他のジュエリーとして生まれ変わり私たちのところへやってきたのでしょう?
「瑪瑙(めのう) 英名:Agate(アゲート)」とは立派な宝石の一つであり、熟練したデザイナーの手によって、カジュアルからエレガントなスタイルまでの様々なジュエリー、インテリアへと形作られます。ダイヤモンドや他の希少な宝石とは異なり、価格も比較的手ごろで、デザインもナチュラルなものが多いです。
瑪瑙は、色、形のバラエティに富んでいることから、すでにあなたの今持っているジュエリーのコレクションの一つかもしれません。
この瑪瑙ガイドでは、瑪瑙の基本と歴史、それがどのように形成されたのか、瑪瑙の種類、そしてお手入れ方法までをご紹介します。瑪瑙を使用したジュエリーや瑪瑙の素敵なインテリア製品に興味があるけれど、それについての知識があまりない…。そんな方はこの記事を読んでみてください。


 

Basics - それで、瑪瑙とは一体何?

瑪瑙は主微晶質石英のからなる岩石であり、玉髄の一種です。 二酸化ケイ素からなる鉱物で、粒子の細かさ、色の多様性が特徴です。 それらは一般に火成岩と変成岩に関連しています。 母岩内部の空のポケットが分子ごと、層ごとに同心円状の縞模様や他のパターンを発達させていく過程で自然に瑪瑙が形成されます。 微細な結晶の色と配置は、形成のプロセス中に発生する圧力、温度、ミネラル含有量の変化の影響を受けています。 他の宝石とは異なり、それぞれの瑪瑙はユニークです。 同じ材料から切り取られた厚板でさえ、色もデザインも異なります。 これは、ひとつひとつの瑪瑙のジュエリーが世界にたった一つしか存在しないということを意味します。


瑪瑙はどのように形成されるのか

瑪瑙は、小胞と呼ばれる中空の空洞に二次堆積物として形成されます。瑪瑙は多くの種類の母岩から形成され、そのほとんどは古代の火山溶岩から発達したものです。溶岩が冷えると、火成岩が固化していくにつれて、閉じ込められたガスがポケットの割れ目から逃げ出します。その際にできた亀裂、継ぎ目などの空洞が後に地下水で満たされます。この液体は大きな圧力の下で過熱され、瑪瑙に色を与える要素となる溶けたシリカやその他成分が豊富です。
時間が経つにつれて、シリカ分子は、空洞の側面に付着する繊維状の微結晶を形成し始めます。シリカ水は空洞内にさらに浸透し、結晶が形成されるスペースが残っている限り、同条件のまま蓄積し続けます。不純物含有量の変動は、堆積中の縞模様のパターンの変化に影響し、色の違いは、温度、圧力の変化、および加熱された地下水によって収集された物質によるものです。多くの瑪瑙は、空洞を埋めるのに十分なほど堆積が進んでいないため、中が空洞になっています。そのような場合、内部はドルーシークォーツ(砂糖のように見えます)になっています。またアメジストは通常​​、最後の堆積物で形成され、この空洞を埋めつくし、中心部にできあがります。

アゲートの形成過程

出典:www.geologyin.com


瑪瑙の簡単な歴史

瑪瑙は古代ギリシャの哲学者であり博物学者のテオフラストゥスの著書『On Stones』に記されていることから、少なくとも3000年もの間、人によって使用されていたことがわかります。 彼は、紀元前4世紀から3世紀の間にシチリアの「アカテス川」にちなんでその宝石に名前を付けました。 それ以来瑪瑙は、特に硬石の彫刻やジュエリーの分野で最も広く普及している材料の1つです。
古代エジプト人は、にを印石、調理器、お守りとして使用しました。 何世紀にもわたって、ピン、ブローチ、その他の種類の宝石などの装飾品を作るために使用されてきました。 今日、瑪瑙の工業的用途は、その硬度による形状保持能力、および化学的侵食に対する耐性を活用しています。 化学製品を押しつぶしたり混合したりする、モルタルやすりこぎの素材として使用されることもあります。 瑪瑙は、ブラジル、インド、モロッコ、アフリカ、チェコ共和国、および米国など、世界中の様々な場所で見つかります。


瑪瑙の色

まず、さまざまな色について説明します。瑪瑙には、茶色、赤、薄紫色、ピンク、黄色、黒、灰色、白など、自然な色がたくさんあります。 原則として、天然の青と緑は他の色の瑪瑙よりもまれであるためやや高価になる傾向があります。 美しい暗色系の玉虫色のボディを持つ、珍しい品種のファイアアゲートは、さらに価格が高くなることもあります。 緑、黄色、赤、茶色の縞模様の外観が最も一般的な配色ですが、安価なものの中には均一に染色されているものもあります。 色の選択は、純粋に個人の好みや、または希少色のコレクションをしたいかなどに左右されます。
イヤリングとして瑪瑙をコレクションするなら、色よりもおそらく重要なのはその透明度です。 いくつかの例外を除き、瑪瑙はベースが半透明であることが一般です。 つまり、光の透過性が瑪瑙の価値の有無を決めます。 先に、瑪瑙が結晶サイズや組成物によって特徴づけられる玉髄の一種であるということをお話しました。 たとえば、瑪瑙はジャスパーと同じ特性を持っていますが、ジャスパーは瑪瑙ではなく、その不透明な性質のために価値があると見なされません。 それは瑪瑙が半透明または半透明に近い形であることから、その希少な美的価値と金銭的価値をもたらします。 目立った介在物のない透明な瑪瑙は非常に貴重です。 ただしいくつかの種類の瑪瑙では、その形状の希少さゆえ包含物自体が石の価値を高めます。瑪瑙のイヤリングを購入するときは、必ずその透明度を確認してください。 宝石を強力な光源に近づけると、石の色が微妙に変化するはずです。


瑪瑙の種類

おそらく既にご存知のとおり、瑪瑙には多くの形状があります。これらの品種は、石の組成物により発生し、主に色や含有物に基づき識別されます。以下では最も人気のある品種の一部をリストしました。

・デンドリティックアゲート

これは典型的なタイプの瑪瑙ではありません。縞模様のパターンはありませんが、代わりにほとんどが無色、白、または灰色で、茶色/黒の枝分かれした介在物があります。デンドリティックアゲートは樹枝状の混入物があるため、ツリーアゲートと呼ばれることもあります。透明な石の中にまるでちいさなツリーを閉じ込めてあるかのような見た目が特徴。少し値段は高くなってくるものの、この自然によってフォーメーションされた、ユニークで魅力的な瑪瑙を手に入れる価値は十分にあるでしょう。

デンドリティックアゲート

出典:www.litnon.com


・モスアゲート

モスアゲートを際立たせるのは、その顕著な不純物です。典型的な瑪瑙のように縦線の模様を含まず、まるで樹状突起のような模様が内部に見られます。モスアゲートは、苔のような緑がかった包有物を持つ白~透明の石です。

モスアゲート

出典:www.cooksongold.com


・プルームアゲート

この形の瑪瑙には、主に表面に羽のような包有物があり、この石が形成されている時、岩盤内の空洞にシダや他の動物が存在していたことがわかります。研磨しカットされると、これらのインクルージョンは石に美しく溶け込み、見事なデザインと素晴らしい色を生み出します。

プルームアゲート

出典:www.gradybugs.co


・ゴージャスな色と縞模様をもつ瑪瑙たち

これは最も一般的な種類で、瑪瑙といえばまず思い浮かぶタイプのものです。この品種には、空洞の輪郭に沿ったよく知られる結晶化した縞模様があり、スライスすると幾重にも広がるカラフルな樹林断面のように見えます。

カラフルなアゲート

出典:www.rocksandgemscanada.com


・ファイアーアゲート

この美しく珍しい品種は、茶色系統の玉虫色をしています。ファイアーアゲートは何百万年も前の火山爆発によって形成された古い石です。玉虫色が渦巻いているような模様が、内部でメラメラと燃えているように見えるのが特徴。プレミアムが付いている貴重な石です。

ファイアーアゲート

出典:www.forevergemstones.com

・レースアゲート

この品種は名前が示すように、幾重もの精巧なフープと渦巻きの美しいレースの模様が見られ、瑪瑙の中でも最も希少価値の高い種類の1つです。豊富な色の展開があり、中でも赤と青は非常にまれです。

レースアゲート

出典:www.ksccrystals.com


・模造品の瑪瑙

瑪瑙は非常に手頃な価格で豊富に見つかるため、市場で模造品を見つけることはあまりありませんが、まれに、ガラスで非常によく模造されたファイアーアゲート炎瑪瑙(ほのおめのう)が販売されていることもあり、注意が必要です。模造品だけでなく、低品質の瑪瑙を高価格で売られていないかにも注意してください。また、瑪瑙は多孔質であるため、石の自然な色を高めるために染色されることがよくあります。一般に、レースアゲートを除き、その他のほとんどの品種は染色されています。これらの加工は特に注意は必要ありませんが、瑪瑙の商品説明として石の染色について明記されるのが通常です。これらの石には「D」のランクが付けられます。模造品の見分け方としては、硬度の高い石でこすってみてください。ガラス製品などはすぐに傷になることから判別がつきます。
 

瑪瑙のお手入れ方法

損傷、特に変色を防ぐために瑪瑙を布袋に入れ、直射日光を避けた状態で保管します。 ただ、瑪瑙の硬度は6.5から7.0と高く、ダイヤモンドのような非常に硬い石などでよっぽどつよいダメージを受けない限り、傷などになりにくい石です。瑪瑙のジュエリーは、その自然な色を強調するために染色されていることがあるため、お手入れには注意が必要です。洗浄には刺激の低いソープを使用し、強い化学薬品や超音波クリーナーの使用は避けてください。


自然の過程によって形成されたユニークな宝石、瑪瑙。その多様な柄、美しさ、耐久性からジュエリーだけに限らず、コースターや時計の文字盤、壁掛けなどろいろな姿となってわたしたちの目を楽しませてくれます。あなたもぜひ、今日からこの瑪瑙という自然芸術品を取りれてみてはいかがでしょうか😊。