シルバー925ジュエリーショッピングガイド
当店のジュエリーコレクションで最も多く取り扱っているシルバー925。シルバー925だからできることやその魅力と、シルバーを初めて手にする方が戸惑うことのないよう取り扱いに関する注意点をまとめました。シルバー925の特質を知り、少しでも多くのお客様にこの美しい金属を身近に親しんでいただけると幸いです。
シルバー925ジュエリーをおすすめする理由
シルバー925ジュエリーの購入をお勧めする理由は、一番に「プラチナに劣らないその見た目の美しさ」
プラチナは誰もが見惚れるとても美しい金属で、純銀と同様柔らかい特性があるためジュエリーに適しています。高価なファインジュエリーに使用され、原価は現時点でシルバーの約45倍です。手軽にコレクションを増やすのには、プラチナに劣らない輝きがあり、手ごろなファッションジュエリーとして活躍できるシルバーは適しています。さらに驚くことに、白さと輝きの強さの点では実はシルバーはプラチナよりも白く美しい金属光沢がある金属なのです。
柔軟な金属だから可能な緻密で豊富なデザイン
ステンレス、チタンなどのハードメタルは大胆なカットのモチーフに向いており、丈夫で取り扱いの楽な金属である一方、シルバーのような豊富なデザインを造形することができません。緻密で繊細なデザインを造形するのに、柔軟性はかかせません。純銀そのものは非常に柔らかい金属でジュエリーに適さず、銅などの他の金属0.5%混ぜることにより適度な強度をもたせることで幅広いモチーフを形にすることが可能なのです。そして適度な柔軟性は、お肌を傷つけにくいという利点もあります。
18金メッキの仕上がりがきれい
シルバー925より安価なもので、合金(真鍮ベース)のものがあります。真鍮ベースのアクセサリーにも、シルバーメッキや18金メッキなどがありますが、表面仕上げの美しさに違いがあります。真鍮ベースのメッキは表面がつるんとしすぎていることから安っぽく見えがちなのが難点です。シルバー925のメッキ仕上げも、18金そのもの作られているジュエリーには劣るものの、より自然で柔らかな仕上がりです。
簡単なお手入れで元の輝きを戻せる
硫化しても身近にある簡単なものを使って元の輝きを取り戻すことができます。⇒シルバージュエリーの輝きを取り戻す方法
金属としての価値がある
貴金属は、金・銀・白金(プラチナ)・パラジウム・ロジウム・イリジウム・ルテニウム・オスミウムの8つです。これらは金属として価値のあるもの、そして銀も貴金属なので「ジュエリー」と呼ぶことができます。その他ピアスによく使用されている「合金(真鍮ベース)」のものがありますが、これは貴金属ではないためジュエリーではなく「アクセサリー」と呼ばれます。
シルバー925製品のジュエリーを購入の際ご留意いただきたいこと
欠損ではない、曲がりやすい部分
殆どのピアスのモチーフ部分は厚みがあり、簡単には曲がりません。しかしピアスホールへ通すポスト部分は約0.8mmと細くなっており、一定の力が加わると曲がることがありますが、欠損ではありません。何らかの衝撃で曲がった場合、イヤーカフの開閉を指で調節するのと同様に、ポスト部分も指先で力を加えて調節して使用することには差支えありません。
実際に商品一つをしサンプルとして使用し、故意に力を加えて曲げてたものを、指で徐々に調節しながら写真右端の状態まで直立させました。表面に若干不規則性が残るものの、ご使用可能な状態になります。
時間の経過にとともに硫化する
使用頻度が高いほど硫化も避けられますが、長時間使用せずに空気に触れた状態にしていると徐々に硫化していくため、時々お手入れが必要です。硫化に関しては使用した後、ジュエリークロスで拭いて保管することでディープクレンジングが必要な蓄積を防ぐことができます。
その他の補足事項 FAQ
シルバー925のキュービックジルコニア等のストーン付きのジュエリーについて、100%石落ちしないという保証はありません。落下等の衝撃で石落ちすることもありますので丁寧にお取り扱いください。またファッションジュエリーは石落ちに対する修理や保証期間等もございませんのでご了承ください。
Q:お風呂場での使用は可能ですか?
A:通常使用以外の状況下では何れも劣化を早めてしまいますので、お風呂場等でのご着用はお控えください。
Q:フープピアスのオープンクローズが緩くなってきました。
A:シルバー925製の、オープンクローズタイプのフープピアスは、ポスト部分に適度な柔軟性があります。使用状況や頻度によりポストが内側に圧力が加わり閉まりが緩くなることがあります。その際は、ポストの先端を指で軽く押し上げて角度調節しながら元の位置へ戻してあげることで、かみ合わせ具合を最適な状態にしてご使用頂けます。
さいごに
デザイン性よりも取り扱いの楽さを優先するならシルバー925は不向き、と思われることもあるかもしれませんが、やはりシルバー925は総合的にみてとても魅力的な金属です。デリケートな性質、変色等避けられない点もあるものの、丁寧な取り扱いや時折お手入れすることで美しい輝きを維持しながら十分長く愛用していただくことが可能です。ぜひ、この繊細で美しいジュエリーを身に着けて毎日に輝きをプラスしてくださいね。
illustration: Suzuri Tokoyama